日立製作所の2018年3月期連結決算は、売上収益が9兆3686億円(対前年比2.3%増)、調整後営業利益が7146億円(同21.7%増)、当期利益が3630億円(同57.0%増)で、営業利益、当期利益とも過去最高を記録した。
同社が注力するIoTプラットフォーム「Lumada」事業の売上収益は、顧客の経営指標改善、課題解決を図る「コア事業」が2300億円(当初計画1900億円)、コア事業が牽引するIoT分野の「SI事業(産業・社会インフラ系)」が7760億円(同7600億円)と、いずれも当初計画を達成。生産状況の可視化、生産性・品質向上などの製造業向けデジタルソリューション、鉄道車両・産業設備向け予兆保全ソリューションが好調だった。
19年3月期は、売上収益9兆4000億円(対前年比0.3%増)、調整後営業利益7500億円(同4.9%増)、当期利益4000億円(同10.2%増)と予想。Lumada事業は社会インフラ、産業・流通、金融分野のコア事業が拡大する見通しで、コア事業3100億円、SI事業7600億円を計画している。