オムロンは、モノづくり現場における生産性の向上と情報の活用を両立するマシンオートメーションコントローラ「NX1シリーズ」を4月24日からグローバルで順次発売するとともに、同シリーズと組み合わせる高速アナログ入力ユニット「NX-HAD4**」とセーフティCPUユニット「NX-SL5***」を順次発売する。
「NX1シリーズ」は、最速1msの定周期によるモーション・I/O同期制御と最大モーション制御軸数12軸により高速高精度な制御を実現。また、幅66ミリメートルのコンパクトボディでありながら、EtherNet/IP、EtherCAT、OPC UAを標準搭載している。
装置制御と高速情報処理を同時に実現する独自のマルチコア技術により、センサやサーボモーター、コントローラに接続する各種ユニットの情報を定周期で、時刻を同期させて収集。制御性能を保ちながら、製造現場の情報化と上位ITシステムとの接続を容易かつセキュアに構築する。
さらに、「データベース接続タイプ」では、PCやミドルウエアを介さずに製造履歴を直接、上位のデータベースに書き込むことが可能。高速かつ確実な「全数トレーサビリティ」を実現できる。
加えて、「NX-HAD4**」と組み合わせることで、業界最速5μs周期で絶縁された4chのアナログデータを時刻同期した状態で同時取得可能。従来は専用検査機が必要だった高速回転体の振動検査などを汎用コントローラによりインラインで実現する。
その他、「NX-SL5***」を用いることで制御と安全を統合。制御と安全を1つのモジュール単位として管理できるため、変更が容易なラインの構築に寄与する。