ロームグループのラピスセミコンダクタ(横浜市港北区)は、電源工事不要で工作機械などの稼働状況を容易にモニタリングできる電流検出用中継基板「CT Sensor Shield 2」を開発。4月からチップワンストップ、ザイコストア、スイッチサイエンスよりインターネット販売を開始した。
新製品は、市販のクリップ式CTセンサを接続する中継基板(シールド基板)を使い、無線通信マイコンボード「Lazurite(ラズライト)920J」とCTセンサによるセンサノードを構成することで、工作機械の電流変動データのゲートウェイ送信を実現。これにより、別途ソフトウエアやクラウドサービスを構築するだけで工作機械の稼働状況を容易にモニタリングできる。
工作機械の動作中にCTセンサが出力する誘導電流を蓄電する機能を搭載しており、低消費電流が特長の「Lazurite 920J」をマイコンボード/920MHz無線モジュールとして使用することで、システム全体の待機電流をわずか10μAに抑えることに成功。装置が稼働していれば半永久的に稼働状況を無線送信できる。
また、基板上にバックアップ電池を搭載でき、装置が10分以上停止するなど十分な蓄電ができない場合も、長時間、稼働状態を把握できる。