製造・流通分野の生産性向上とコスト削減、労働力不足の解消に貢献
▲「HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデル」 イメージ
日立製作所と日立プラントメカニクスは、産業用ロボット自律走行装置「HiMoveRO(ハイモベロ)」のラインアップに、ファナック製の小型協働ロボット「CR-7iA/L」を搭載したモデル(以下、「HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデル」)を追加し、2018年10月より販売開始します。
日立が開発した産業用ロボット自律走行装置「HiMoveRO」は、多様な産業用ロボットを上部に搭載し、専用レールや移動ガイドが無くても自律的かつ高精度に走行させることが可能です。固定して利用されることが多い産業用ロボットの作業範囲を広げることができ、生産性向上やコスト削減、労働力不足の解消に貢献します。
この「HiMoveRO」に新たに搭載するファナック製「CR-7iA/L」は、可搬質量7kgで、これらを組み合わせた「HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデル」は、部品や商品が入ったコンテナの搬送・配膳作業などに適しています。
16年10月に販売を開始した双腕ロボットを搭載したモデルの「HiMoveRO」(以下、「HiMoveRO/双腕ロボット搭載モデル」)は、セル内での精緻な作業や軽量の作業に適しており、医薬・医療分野の研究・開発、電子部品および半導体製造分野の組み立て・検査工程に採用されてきました。
今回「HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデル」がラインアップに追加されたことにより、部品や商品が入ったコンテナの工程間搬送・配膳、段取り替えなどの補助作業にも対応できるようになり、作業に適したモデルを選択することで、自動化・ロボット化の工程を広げることが可能です。
さらに、「HiMoveRO」を制御するコントローラは、「HiMoveRO/CR-7iA/L搭載モデル」、「HiMoveRO/双腕ロボット搭載モデル」、オプションの自動走行台車「HiMoveRO-Mini」で共通のため、これらを組み合わせたより高度なロボットシステムを構築することもできます。
今後、日立は「HiMoveRO」の販売を通じて、製造・流通分野向けソリューションの拡充を図るとともに、自ら製造業で長年培った経験・ノウハウを基にOTとITを融合したIoTプラットフォーム「Lumada」や先進の研究開発を活用することで、製造・流通分野の生産性向上とコスト削減、労働力不足の解消に貢献していきます。
参考:日立製作所、日立プラントメカニクス「ファナック製ロボットを搭載した産業用ロボット自律走行装置『HiMoveRO』を販売」