・10社とのパートナー契約締結により、販売網を拡充
・開発用ソフトウェアの提供開始により、パートナー企業は自社製品への組み込みが可能
▲ARアドバイザーによる制御盤透過
シュナイダーエレクトリックは、2017年8月に国内提供を発表した、拡張現実(AR)技術により生産現場での保守作業を効率化し、人的ミスを削減するソリューション「EcoStruxure Augmented Operator Advisor」(エコストラクチャー オーグメンテッド オペレーター アドバイザー) (以下略称「シュナイダーARアドバイザー」) の販売体制を強化しました。
今回、「シュナイダーARアドバイザー」の販売パートナーとして、10社とパートナー契約を締結するとともに、販売パートナー専用の開発用ソフトウェア「シュナイダーARビルダー」の提供を開始します。
「シュナイダーARアドバイザー」は、AR技術の活用により、現場でさまざまなデータへの迅速なアクセスを可能にすることで作業効率を向上させるとともに、経験や勘に頼らないメンテナンスができるため、オペレーターの安全性向上にも役立つソリューションです。昨今の働き方改革やそれに伴う生産性の向上を支えるソリューションの一つとして、AR技術の活用が注目されるなか、シュナイダーARアドバイザーをより多くのお客さまへご提供するために今回10社との販売パートナー契約を締結しました。
今回販売パートナー契約を締結した10社は関東、中部、北陸、関西、中国・四国の地域にそれぞれ強みを持っているため、幅広いエリアに対して「シュナイダーARアドバイザー」の提供が可能となります。販売パートナーとなった各社には、AR専用の開発用ソフトウェア「シュナイダーARビルダー」が提供され、自社のサービスや製品へ「シュナイダーARアドバイザー」の組み込みができるようになります。
シュナイダーエレクトリックは積極的に販売パートナーの拡充を行っており、今後もさまざまな生産現場に強みを持つパートナーとも契約をする予定です。シュナイダーエレクトリックでは、販売パートナーと協力しながら、年間50システム以上の導入を目指していきます。
<販売パートナー企業>
因幡電機産業株式会社(大阪府大阪市)
株式会社サンセイテクノス(大阪府大阪市)
スズデン株式会社(東京都文京区)
株式会社高木商会(東京都大田区)
鳥居電業株式会社(東京都千代田区)
株式会社日伝(大阪府大阪市)
北菱電興株式会社(石川県金沢市)
マナ・デザインワークス株式会社(大阪府大阪市)
明治電機工業株式会社(愛知県名古屋市)
ライト電業株式会社(岡山県岡山市)
「シュナイダーARアドバイザー」製品概要
「シュナイダーARアドバイザー」は、シュナイダーエレクトリックのIoTプラットフォーム「EcoStruxure(エコストラクチャー)」の「アプリ、アナリティクスおよびサービス」の層に位置し、コネクテッドデバイスとエッジコントロールからクラウドに収集したデータを、より高度に活用するソリューションです。AR技術により、タブレットに映し出されたリアルタイムの映像・データと仮想オブジェクトを設備や機器に重ね合わせ、オペレーターや技術者が関連情報を直ちに利用できるようにします。
現場でユーザーマニュアルや指示書、図面などの数多くのデータに素早くアクセスし情報を迅速に入手することができるため、作業効率が向上し、メンテナンス時間が短縮します。また、設備を停止して点検が必要だった電気キャビネットなどの扉をバーチャルに開けて内部を確認できるため、設備停止時間を削減することができるほか、高電圧の設備に触れず機器の状態を確認できるため、保全員の安全性向上にもつながります。
技術的な訓練を受けていない巡回員や、熟練技術者以外でも、異常の発見や原因の特定、回復のための処置の確認が容易にできます。保守作業のノウハウを標準化することにより、経験や勘にたよらず、人的ミスを削減することができます。
▼「シュナイダーARアドバイザー」システム構成の例
▲制御盤の保守(左)、屋外の生産現場での活用(右)