村田機械(京都市伏見区)は、小物部品を加工対象とした平行2軸型CNC旋盤「MW35」のバリエーションとして、ワークの供給および搬入出を自動化した平行2軸型CNC旋盤「MW35 機外搬送ローダ搭載機」を2018年6月1日より販売開始します。
「JIMTOF2016」で発表し、2016年12月に発売した「MW35」は、2つの主軸と2つのくし刃型刃物台で構成され、振り子型のシングルハンド機内ローダを搭載しています。素材取り付けはシングルハンド機内ローダを使用、完成品の取り外しはチャックから直接落下させることで、ワーク着脱時間を短縮し、単能盤の代替設備としてお客様にご好評いただいています。
「MW35 機外搬送ローダ搭載機」では、機内ローダをシングルハンドからダブルハンドに変更し、新開発の機外搬送ローダを搭載することで、ワークの供給および搬入出の効率的な自動化を実現しました。
特長は以下のとおりです。
傷、打痕なしの搬出
シングルハンド機内ローダ搭載機では完成品をチャックから直接落下させることで時間の短縮を図っていますが、機外搬送ローダ搭載機ではダブルハンド機内ローダが完成品を受け取り、機外搬送ローダへ受け渡しますので、傷・打痕が気になる製品にも活用いただけます。
2種類のローダの活用により、アイドルタイムを最小限に
素材のチャックへの取り付け、完成品の取り外しは持ち手を2つ備えた振り子型のダブルハンド機内ローダがワンアクションで実施。素材の搬入、機内ローダへの受け渡し、完成品の受け取り、搬出は機外搬送ローダが実施することで、アイドルタイムの発生を抑制し、効率の良い自動化システムを実現しています。
当社では、サイクルタイム優先の従来の「シングルハンド機内ローダ搭載機」に加え、品質確保を優先する「機外搬送ローダ搭載機」を販売することで小物部品の大量生産に対する多様なニーズに対応してまいります。