IDECは、2017年8月にグループ化した自動認識機器メーカーのパイオニアであるウェルキャット(東京都品川区)のウェアラブルターミナルとハンディターミナル、および一部ソフトウエアの国内販売を5月8日から開始した。
ウェアラブルターミナルは、手に持つ必要がないことから無駄な動作を削減し、両手を使ってスムーズな作業ができるだけでなく、常に身に着けているため落下による破損や故障のリスクを軽減するなど、効率性、安全性が飛躍的に向上する。
ハンディターミナルは、一次元/二次元コードだけでなく、ICタグの読み取りに対応したラインアップを用意。読み取り機能を強化することで難読コードも読み取り可能で、複数のバーコードを一括で読み取るマルチスキャンにも対応する。
IDECは、FA業界に強みを持つ同社がウェルキャット製品を販売することで販路が大幅に拡大すると展望。生産現場の効率化や、安全性・品質の向上を目的としたターミナル導入の訴求に加え、IoTを手軽に実現できる同社製プログラマブルコントローラ「FC6A形」や、プログラマブル表示器と組み合わせた提案を行っていく。
また、近年、物流業界をはじめリテールやFA業界などにおける自動認識機器の需要が拡大していることから、物流業界に強みを持つウェルキャットに加え、リテール分野に強いIDEC AUTO-ID SOLUTIONS(兵庫県尼崎市)とも連携することで、多様な業界のユーザーニーズに応じた最適なソリューションを提供し、情報の「見える化」、業務の「効率化」に貢献していく。