神戸製鋼所・ファナック ロボットシステムを試作 異種金属 高強度で接合

神戸製鋼所とファナックは、接合が困難だった超ハイテン鋼板とアルミなどの異種金属や超ハイテン鋼板同士の接合方法について、従来法と比較し最高強度で接合可能なロボットシステムの試作モデルを共同開発した。

神戸製鋼所は、超ハイテン鋼板とアルミを接合できる異種金属接合法「エレメントアークスポット溶接法(EASW)」を考案。EASWは複数の穴をあらかじめ空けたアルミ板と穴なしの鋼板を重ね合わせ、中空形状のリベット状消耗材(エレメント)をアルミ穴に挿入した後、極短時間のアーク溶接で穴内に液体の溶接金属を注入する接合法で、エレメントと鋼板を溶接し、アルミ板をこれらの間に強固に挟みこむことで接合する。

同社では、同手法の自動車産業への適用を目指し、ロボットシステム化を検討。ロボットによる自動溶接化には、穴の位置検出やロボットアームの移動、エレメントを挿入する精密嵌合などにおいて高精度なセンサーおよび制御技術が必要不可欠であるうえ、一連の動作の高速処理が求められるが、ファナックの持つロボット、エンジニアリング、センサー技術を活用することで、このほど試作モデルの開発に成功した。

今後は本格採用を目指し、自動車メーカーへの提案を進めていく。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG