ワゴジャパンはハノーバーメッセで発表した大電流対応コネクタ「832シリーズ」を国内でも近日発売する。
産業用電気機器の電源接続の省力化、省スペース化が進む中、特にヨーロッパではPCBに外部端子を使用せず直接給電するための大電流対応コネクタの要求が高まっている。大容量の電源、インバータ、サーボアンプなどでPCBに直接給電する事で大幅な小型化と損失の低減で省エネを実現できる。大電流PCB端子台はすでにラインアップされているが、コネクタによって電線のハーネス化による組立性やボード交換などのメンテナンス性向上が図れる。
ワゴ832シリーズは、結線作業用のレバーを内蔵しており、圧着端子や専用工具が不要で、電線をむき出すだけで指操作での電線接続が可能。レバーを上げた時はスプリングが開き、レバーを下げればスプリングは閉じる構造なのでレバーの位置によりスプリングの開閉状態がはっきりとわかり閉め忘れなどの作業ミスを防止でき安全性が高い。
接続はスクリューレスの「Push-in CAGE CLAMP」スプリング式で、通電による電線の膨張・収縮や振動、衝撃に対しても強く結線後もゆるまず増し締めも不要のメンテナンスフリーを実現している。