オムロンは、台湾・テックマン・ロボットと協調ロボットの分野で戦略的に提携し、2018年度下期をめどにテックマン製アーム型協調ロボット「TMシリーズ」を両社ブランドとしてオムロンのグローバルな販売網を通じて提供していくとともに、同社の各種FA機器との親和性を高めた次世代型の協調ロボットを共同開発する。
テックマン製協調ロボットは一体型ビジョンシステムを搭載。新たにビジョンシステムを追加することなくパターン認識やモノの位置・配置の検出、バーコード認識などが可能なうえ、ビジョンを活用したピック・アンド・プレースのアプリケーションをわずか5分で設定できる。また、安全基準ISO 10218-1および技術仕様書ISO/TS 15066に適合しており、安全柵なしで人と同じ空間で動作できる。
オムロンは従来の「TMシリーズ」の販売に加え、同社製自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」との接続性が高く、簡単に組み合わせて使用できる「モバイル対応モデル」を発売。人や障害物を自動で回避しモノを搬送する「LDシリーズ」に同モデルを搭載することで、モノの搬送に加え、持ち上げてトレイに載せかえる「ピック・アンド・プレース」など搬送前後の作業を担当させることが可能となる。
オムロン執行役員衣川正吾インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー企画室長兼ロボット推進プロジェクト本部長は「今回の提携はモノづくり現場において人とロボットの協調を進化させていくための取り組み。“人と機械が協調するモノづくり現場”を目指す、当社のモノづくり現場を革新するコンセプト“i-Automation!”の実現を加速させていく」と述べている。