イグス(東京都墨田区)は、台形ねじおよび多条ねじ用のナットに新しい樹脂材質「イグリデュールE7」を採用し、シリーズを拡充した。
新製品は、従来のイグリデュール材質と同様、固体潤滑剤が埋め込まれた軟質高性能ポリマーでできているため、オイルやグリス等の潤滑剤の塗布が不要。
ドライで使用しても長寿命という大きな利点を有しており、「イグリデュールE7」製ナットと同社標準材質製ナットを135回転/分の速度で100Nの負荷をかけて作動させた品質試験では、多条ねじで4倍、台形ねじでは19倍の耐摩耗性を達成している。
また、同社では新製品に加えて、小さなフランク角や非対称形状、面取加工歯面などの技術特性により高効率で静音・低振動の稼働を確保する「ドライスピン」多条ねじ(特許取得済み)を導入。新製品と組み合わせることで理想のリニアドライブを実現する。
オンラインツール「ドライリン 送りねじモジュール エキスパートツール」の使用で、数回のクリック操作でナットを含めた最適なリニアドライブを構成することが可能。