シャープは、工場で生産する製品の微細なキズや汚れ、欠陥などを高速で検知する画像センサカメラコントローラ「IV-S402M」「IV-S412M」の2機種を4月から発売した。価格はオープン。
画像センサカメラコントローラは、接続したカメラで撮影した画像を処理することにより不良を検知。あらかじめ検査基準となるデータ(製品の色の濃度、寸法、面積など)をコントローラに設定し、撮影した画像と比較することで判定を行う。
新製品は、業界トップクラスの2500万画素の高精細カメラに対応。基板や半導体など目視では困難だった精密部品の検査が可能で、広範囲で高精細な画像の撮影に加え、高速マルチコアCPUの搭載により、検査精度の向上と高速化を実現する。
また、映像素子に1次元CMOSセンサを使用したラインスキャンカメラにも対応可能。帯状の製品や円柱形などの立体的な部品も容易に検査できる。
さらに、画像処理によりコントローラが対象物の形状や位置を正確に認識し、動作に必要な座標データを産業用ロボットに送信するシステム「ロボットビジョン」にも対応。産業用ロボットと組み合わせて使用することで、ピック&プレース作業を自動化し、工場や物流倉庫における省人化や生産性向上に貢献する。
「IV-S402M」は最大2台(2500万画素カメラは1台)、「IV-S412M」は最大4台(同2台)のカメラ接続が可能。