ロームグループのラピスセミコンダクタは、白物家電やキッチン家電、小型家電、産業機器向けにご好評をいただいている16ビットマイコン「 ML62Q1000シリーズ」の中・小容量ROMグループML62Q1200/1400/1600(全30機種)のインターネット販売を開始しました。これにより、簡単にマイコンを入手いただけるようになり、既に販売中のスタータキットと合わせて即時マイコンを検討、試作して頂ける環境が整いました。
ML62Q1000シリーズは、低消費電力技術とノイズ耐性技術、動作温度105℃対応に加え、マイコン内部の故障を検知する自己診断などの家電の安全項目中(IEC60730規定)13項目に対応した ” ローパワー & タフ & セーフティ ” が特長です。ノイズ耐性の向上や、設計コスト削減を図れるマイコンとして、高機能化が進む家電分野や、ノイズや高温など厳しい環境でも安定した動作が求められる産業機器分野において、高い評価をいただいております。
本商品は6月初旬からチップワンストップ、ザイコストア(コアスタッフ)、アールエスコンポーネンツにて順次インターネット販売を開始します。
マイコンの検討、試作、スタータキットの導入に必要なマニュアル、サンプルプログラム、サンプルソフトウェアなども下記ウェブサイトから入手可能で、これらを参考にソフトウェア開発を簡単にスタートできます。
>サポートサイト
※ご利用にはアカウントの登録が必要です
ML62Q1000シリーズの特長
1. 豊富なラインアップ
全106機種 (現量産機種 30機種) 全ての家電や産機向けに十分な種類を開発中
・プログラムROM容量 : 12種 (16KB ~ 512KB)
・パッケージ : プログラムROM容量に応じて5種 (SSOP、TSSOP、WQFN、QFP、TQFP) のパッケージをラインアップ
・端子数 : 9種(16ピン ~ 100ピン)
・タフネス : タフマイコンの特長である高ノイズ耐性 (間接接触放電で±30kV以上 : ラピスセミコンダクタ調べ) や高温動作 (105°C) を実現
2. 家電を守る安全機能、業界トップの13項目をサポート
様々な製品に搭載されているマイコンは周辺部品を制御する中核部品です。周辺部品の故障は、マイコンが定期的に故障診断することで早期発見、危険回避することができます。しかし、マイコン自身の故障はマイコン自らが故障診断し危険回避しなければなりません。
ML62Q1000シリーズは3つの安全機能で、家電の国際規格IEC60730が定める安全項目において、一般品が10項目以下に対して、業界トップの13項目に対応しています (ラピスセミコンダクタ調べ)。マイコン自身に生じる不測の事態を検知し機器を安全に終了、またはリセットして初期状態に戻すことが可能です。
1. 自己診断機能 : ペリフェラル回路診断でマイコン内部の故障を発見
2. エラー検出機能 : CRC演算回路を使ったエラー検出、ROM未使用領域へのアクセスを検出
3. メモリ保護機能 : メモリやレジスタの誤書き込みを防止
好評販売中のスタータキットとサポート情報
簡単に評価を開始できる「スタータキット」もインターネットより購入が可能です。「スタータキット」には、リファレンスボードとソフトウェア開発環境をパッケージでご提供しております。さらに、ホームページからユーザ登録していただくことで様々なマニュアルやリファレンスソフトが入手できる「ユーザーサポートサイト」など、充実したサポート体制を提供しております。
また、公開セミナーやプライベートセミナーを開催してお客様の開発をサポートしてまいります。
参考:ラピスセミコンダクタ「16ビット汎用マイコン『ML62Q1200/1400/1600グループ』インターネット販売開始! 小型家電、キッチン家電、産業機器向けマイコンが1個から購入可能」