日本電産シンポは、無人搬送台車S-CARTシリーズに新しい機能を搭載した機種の出荷を開始致します。加えて別機能搭載の新機種も開発致しましたので、以下の通りお知らせ致します。
当社は2016年より本格的に販売を開始しましたガイドレス無人搬送台車「S-CART(100kg積載タイプ)」に、追従機能を備えた新機種を発売致します。
また、経路を自動作成し、指定場所まで帰りつく事ができる帰巣(ホーム)機能を搭載した機種も開発致しました。今後も安全性と使いやすさを重視した製品開発を推進して参りますので、当社の取り組みにご期待いただき、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
1. S-CARTバージョンアップ販売開始
(1)追従機能追加
昨年の6月に開発致しました追従機能を標準装備致しました。タブレット上のボタンを押すことにより、正面にいる人(またはモノ)を認識し追従走行が可能となります。
あらかじめ設定されたマップ内ですと定位置からのルート走行と複合した使い方も可能です。
▲追従機能型S-CART
(2)障害物センサの改良(前進走行時のみ)
障害物検知センサを改良することにより、前進走行時、前方左右方向それぞれ5mの検知が可能となりました。
※従来は前進走行時に車体幅で前方1mを検知。後方は1mで変更なし
(3)付属タブレットの変更
S-CART操作アプリを全面的に見直し画面レイアウト、操作性を大幅に向上。タブレットの通信能力もアップしました。
(4)発売日:2018年6月20日
2. 帰巣(ホーム)機能搭載S-CARTの開発
あらかじめ指定した場所へ経路を自動作成しながら帰り着く帰巣(ホーム)機能を搭載した新機種を開発致しました。経路上に障害物等があった場合には、迂回経路を再捜索しリルートも行います。年内の発売を予定しております。
3. 500kg積載S-CARTの開発
これまで積載重量100kgと1,000kgに対応していたS-CARTですが、今回新たに、積載重量500kgタイプの「S-CART500」を開発致しました。
ガイドレス等の基本機能はS-CARTシリーズの特徴を継承した500kg積載タイプとなります。年内の発売を予定しております。
これらの機種は、2018年6月20日より東京ビッグサイトで開催される「日本ものづくりワールド 第22回機械要素技術展」にて出品展示致します。