安川電機は、さまざまなものづくりの現場で発生するビッグデータを、同社のグローバルで競争力のあるサーボ・インバータそしてロボットを中心とした製品を介して集めることができる強みを生かし、データの収集・見える化、さらに蓄積・解析を一括して行うことができるソフトウエアツール「YASKAWA Cockpit(YCP)」を製品化した。
新製品は、同社の製品群に限らず、生産現場のさまざまなデバイスと接続することにより、必要なデータを収集・蓄積し一元管理することが可能。生産現場の状態監視・診断、故障予知、機器の異常診断、品質不良検出など、データを活用したソリューションでものづくりの進化を支援する。
蓄積された稼働データを使用するAI等の分析モデルを実行することが可能で、ユーザーが必要とするアプリケーションを選択、または作成し後付けする機能(アドオン機能)もサポート。
標準通信規格であるOPC-UAに対応し、上位にあるERP(統合基幹業務システム)やMES(製造実行システム)、ビッグデータサーバとのデータ連携が可能となっている。
同社は長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げる「新たな産業自動化革命の実現」に向け、17年10月に新たなソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を提唱。デジタルデータソリューションの提供を進めており、今回製品化したYCPは、同コンセプトの中核となるツールと位置付けている。