日本ロボット工業会(JARA)とSEMIは、表面実装機同士の通信連携について、SEMI規格のSEMI A1 HCを応用した標準規格「JARAS1014(ELS通信仕様)」を策定した。主な実装機関連の20社が参加している。
現在の表面実装基板の製造ラインは、異なるメーカーの装置が混在して構築されている。装置内の情報の持ち方と通信方法はそれぞれ異なり、一貫した情報管理は難しかった。それに対しJARAは装置間の通信連携の規格の策定を目指し活動し、今回の規格策定にいたった。
規格のベースとしたSEMI A1 HCは、半導体製造装置の全自動化と情報連携を目指して策定された業界標準。製造ラインに沿って隣接する装置間でワーク情報をセットにして受け渡す搬送機能と、設定情報や処理のフィードバック情報を交換する汎用の通信機能を備えている。汎用通信機能はホストと装置間の通信もでき、装置間連携と上位のコンピュータとの連携を実現する。