MECHATROLINK協会(MMA)は、「2018年度総会/講演会」を、東京・秋葉原UDXカンファレンスで6月3日開催し、会員会社から100社約180人が出席した。
冒頭、MMA幹事長の安川電機熊谷彰執行役員・モーションコントロール事業部長があいさつし「ネットワーク市場は、IoTを用いた新しいものづくりに対して世界で主導権争いが続いている。スマートファクトリでは各階層がもっているデータとIT系との親和性が重要になる。MMAは昨年、M-4と∑-LINK Ⅱを発表し、今後のIoT時代の工程を目指している。昨年のFA市場は米と中国がけん引したが、特に中国ではメカトロリンクは一定のポジションを確保しており、今後も日本、中国を中心に普及に取り組みたい。設立15周年を迎えたMMAは既存メンバーのみならず、新たなメンバー、パートナーの協力を得ながら活動を進めていきたい」と述べた。
MMAの会員数は今年3月末で3140社と、1年間で184社増加した。また、メカトロリンク通信ASICの総出荷ノード数は17年度約120万ノード増加し、累積出荷数約678万ノードとなっている。メカトロリンク対応製品数も、17年度に35製品増えて、累計503製品となっている。
また、5年間MMAの事務局代表を務めた三輪卓也氏に替わり、新たに下畑宏伸氏が就任した。下畑氏は「今年はM-4と∑-LINK Ⅱのプロモーションを強化するとともに、IoT技術、センサとの連携によるインダストリー4.0への対応を強めたい」と運営方針を示した。
総会終了後の特別講演会は、ロームの上林忠史氏とクロスコンパスの鈴木克信社長が行った。