オリエンタルモーター(東京都台東区)は、ステッピングモーターを使ったハイブリッド制御システム「αSTEP」と中空ロータリーテーブルを組み合わせた一体型の中空ロータリーアクチュエータ「DGⅡシリーズ」に、DC電源入力タイプ取付角寸法60ミリメートルをラインアップし、6月1日から発売した。価格は8万6500円。販売目標は3年後シリーズ全体で月2000台。
「DGⅡシリーズ」は、駆動モーターにハイブリッド制御システム「αSTEP」のバッテリレスアブソリュートセンサ搭載「AZシリーズ」を採用。機械式多回転アブソリュートセンサにより原点センサが不要で、高速原点復帰が可能。また、設定した位置に向かって最短距離で移動する近回り運転や、1回転後の現在位置を自動でリセットするラウンド機能など、便利で使いやすい運転機能を備えている。
ドライバは、上位システムに合わせて位置決め機能内蔵タイプ、パルス列入力タイプ、RS-485通信付きパルス列入力タイプ、ネットワーク対応多軸ドライバの4種類から選択可能。モーター、各種アクチュエータと制御性を統一できる。
中空出力テーブルにはクロスローラベアリングを採用し、高出力・高剛性を実現。装置のテーブルやアームの直接取り付けが可能で、ベルト、プーリなどの機構部品を使用した場合に比べ機構設計、部品手配、ベルトテンション調整などの手間やコストを削減できる。
さらに、大口径の中空穴(貫通)は、引き回しが複雑な配線・配管に利用可能。装置設計の簡略化に貢献する。