宅配ロッカーの普及に向け、社員500人をモニターに河村電器産業は、「事業所向け宅配ロッカー」を開発、6月から本社地区で実証実験を開始する。同地区へ勤務する約500人の社員が個人の宅配物の受け取りにロッカーを使用することができ、利用時に得られるデータを今後の製品開発や運用に生かしていく。
インターネット通販の急増に伴い配送業者の負担が増えており、その主な原因である不在時の再配達を解決する手段として、宅配ボックスや宅配ロッカーなどが注目されている。
同社は電気設備を保護する技術を生かして開発した「住宅向け宅配ボックス」を昨年から販売しているが、今回「事業所向け宅配ロッカー」を開発した。社員の勤務中に職場に届いた荷物を勤務後に受け取ることができ、通販などの利用が便利になり、福利厚生に結び付く。自立設置型で防水性、堅牢性が高く、敷地内の自由な場所に設置できる。
これを同社社員が利用し、実証実験を行うことにした。初期登録後、送付先を指定しておくと、宅配ロッカーが宅配物の受け取りを代行する。社員は終業後に宅配物を宅配ロッカーから取り出す。登録・利用は無料。