コグネックス(東京都文京区)は、ディープラーニングベースの画像解析ソフトウエア「VisionPro ViDi」を5月30日から発売した。
従来型のマシンビジョンシステムでは、予想外の欠陥やばらつきに対応するのは難しく、どうしても人間が検査せざるを得ない場合があった。
新製品は、同社のマシンビジョンソフトウエア「VisionPro」に人工知能を搭載。人間による目視検査能力と、自動化システムの持つ信頼性、再現性、スピードを組み合わせることで、これまで自動化が難しかったアプリケーションを解決する。
位置決め、検査、分類、およびOCR(光学文字認識)で構成されるVisionProのコアライブラリがディープラーニングで大きく進化しており、OCRツールは複雑なフォント登録をすることなく標準的なテキストを読み取ることが可能。また、従来は難しかった工業用ワーク上の日付やロットコード、エンボスまたはエッチング加工されたテキストも確実に読み取ることができる。
さらに、ディープラーニングアルゴリズムが工業用画像分析用に最適化されているため、百枚程度のサンプル画像だけでわずか数分でモデルトレーニングが完了。画像はローカルマシンに保存されるためコンピューターのリソースが最小限で、素早く安価な実装が可能となっている。
主な用途は、欠陥検出、表面処理・材料分類、アセンブリ検証・変形部分検出、文字読み取り(印字のひずみを含む)など。