日本最大級の製造業向け専門展「日本ものづくりワールド2018」(主催=リードエグジビションジャパン)が、6月20日(水)~22日(金)の3日間、東京ビッグサイト(東1~8ホール、西1ホール)で開催される。同展は、「設計・製造ソリューション展」「機械要素技術展」「ヘルスケア・医療機器 開発展」「3D&バーチャル リアリティ展」の4展で構成。今回は過去最多の約2580社が出展し、約9万2000人の来場が見込まれる。開場時間は10時~18時(22日は17時終了)。入場料5000円(招待券持参者、事前登録者は無料)。
過去最高2580社出展 活発な商談や技術相談も
「日本ものづくりワールド」は、東京、大阪、名古屋の3カ所でリレー開催される「ものづくり専門展」。国内はもちろん、海外からの出展も多く、毎回、製造業ユーザー間で活発な商談や技術相談が行われている。
昨年の東京開催は過去最多の2454社が出展したが、今回の東京はそれを上回る約2580社が出展。展示会場の規模も拡大し、東1~8ホールと、西1ホールでの開催となる。
金属3Dプリンタ最多出展
■第29回 設計・製造ソリューション展(DMS)
「第29回設計・製造ソリューション展(DMS)」は、製品カテゴリーごとに10の専門ゾーンが特設された製造業向けのITソリューション展。CAD&PLM/PDM、CAM、CAE、3Dプリンタ/RP、3次元測定、SCM・ERP・生産管理システム、図面管理・文書管理、技術伝承・技術者教育、設計・製造アウトソーシングと、今回はIoT/AIソリューションが新設される。
本展は、注目の金属3Dプリンタが過去最多の展示となり、ハイエンド機種からデスクトップタイプまで、多種多様な3Dプリンタが出展。最新の実機やデモを間近で体験し、比較検討できるチャンスとなる。
IoT/AIソリューションは、IoTで取得したビッグデータをAIで解析し、生産性の向上につなげたり、AIを使って過去の設計図面を自動仕分けするといった具体的な導入事例が増えてきているのが特徴。人手不足や自動化に貢献するソリューションが勢ぞろいする。
新設の「軽量化技術フェア」
■第22回 機械要素技術展(M-Tech)
東4~7ホールと西1ホールを使用した大規模展示となる「第22回機械要素技術展(M-Tech)」は、軸受やベアリングなどの機械要素や、金属、樹脂に関する加工技術を集めた日本最大の専門展。
今回新設された、軽量化を支援する素材・材料、加工、部品などが集合する軽量化技術を加えて、製品カテゴリーごとに16の専門フェアを特設している。
カテゴリーは、軽量化技術、モーション技術、モータ、配管部品、油空圧機器、機構部品・関連製品、ねじ・締結技術、ばね、機械材料・加工技術、微細・超精密加工、大物・厚物加工、表面処理・改質、バリ取り・表面仕上げ、洗浄、工具・加工機、試験・計測機器/センサと分けられ、より便利になった開発品や、優れた加工技術が披露される。
医療機器分野の最新鋭登場
■第9回 ヘルスケア・医療機器 開発展(MEDIX)
「第9回ヘルスケア・医療機器
開発展(MEDIX)」は、金属・樹脂加工技術や、製造装置、装置部品、FA、計測技術、画像技術、包装技術、ITソリューションなど、ヘルスケア機器、医療機器を開発、製造するためのあらゆる技術が集まる専門展。
透析装置、医療分析装置、介護機器などに欠かせない高品質で高信頼性のポンプや空圧機器、医療機器、ヘルスケア機器の開発・製造を支えるセンシング技術や計測技術、医療現場で役立つ測定・検査関連製品など、最新鋭の技術・製品が集結する。
現場で活躍VR技術続々
■第26回 3D&バーチャル リアリティ展(IVR)
東8ホールで開催される「第26回3D&バーチャル リアリティ展(IVR)」は、最先端の3D技術や超高精細の映像技術が集結し、スマートフォンやヘッドマウントディスプレイなどを使用してその場で体験ができる専門技術展。
製品開発の現場では、試作回数の低減や、設計品質の向上、製造・メンテナンスの現場では、作業レベルの向上やミス防止につながるなど、製造・産業分野で活躍するVR技術が多数出展される。
日本発上陸となる64インチの大型MRディスプレイや、製造業向けの3次元デザインレビューアプリケーション、製造開発の経費・時間・工数削減を支援するVRシステムなど、今までのビジネススタイルに変革をもたらしそうなさまざまなコンテンツが登場する。
業界のキーパーソンが登壇
会期中は、業界の第一線で活躍する講師による、最新の技術動向や事例が学べるセミナーを連日実施する。
マツダによる「マツダの常務が語る次世代クルマづくり」や、日産自動車、東京大学、東京大学大学院による「日産自動車のデザイン戦略とVRの今が分かる!」をテーマにした基調講演、日立製作所やフジテックによる「IT部門キーマンが語る“ものづくりIT戦略”」、NECやオムロンによる「AIやIoTで進化するモノづくり」などの特別講演のほか、専門セミナーを含む30セッションが予定されている。要事前申し込み。また、出展社による製品・技術PRセミナーも1日7セッションで、計21セッション実施。こちらは事前の申し込みは不要。