~ 画像補正と品種設定の自動化で、検出能力の強化とオペレータの負担軽減を実現 ~
東芝デジタルソリューションズ(神奈川県川崎市)は、錠剤やカプセルのPTP包装シートの生産ラインで、さまざまな欠陥を高速・高精度で検査する「PTP外観検査装置BLISPECTOR」機能強化版の販売を6月21日から開始します。
「PTP外観検査装置BLISPECTOR」は、製薬会社のPTP包装シートの生産ラインに、カメラと照明を設置し(図1)、画像処理を行うことで、錠剤の欠け・カプセルのへこみ・シートの異物など、さまざまな欠陥(図2)を検査するシステムです。
検査装置は、生産ラインを流れる包装シートを自動で画像検出しますが、照明のばらつきや、包装シート・錠剤の位置や向きのわずかなずれの影響で検出がうまくいかない場合がありました。また、錠剤・カプセル毎の品種設定において、従来はオペレータが錠剤・カプセルの特徴に合わせて判定基準値や検査範囲の入力を行っていましたが、設定には時間がかかり、オペレータの感覚で設定するため人によって登録値にばらつきがでるなどの課題がありました。
今回の「PTP外観検査装置BLISPECTOR」機能強化版では、生産時の照明のばらつきや、撮影画像の位置変動に追従する「自動補正検査機能」と、撮影画像から錠剤・カプセルの形・大きさ・色などの特徴量を測定することで、良品・不良品の判定基準値や検査範囲を自動的に登録する「自動品種設定機能」を搭載しました。
これらにより、検出能力の強化による安定生産と、オペレータの作業時間・負担軽減を実現します。
当社は今後も、製造現場向けのさまざまな画像処理検査装置の提供・改良により、お客様の生産ラインの品質向上、保守作業の効率化をサポートしていきます。
▲図1.製造ラインへのPTP外観検査装置の設置イメージ
▲図2.PTP外観検査装置で検出する欠陥の例
■「PTP外観検査装置BLISPECTOR」の特長
・錠剤異物、シート異物、錠剤の割れ、欠けに加え、しわ、シール不良も同一カメラで検査可能
・生産時の照明ばらつきや撮影画像の位置の変動を自動的に補正して検出(透過光検査)
・品種設定の自動化を実現(透過光検査)
・シール前の透過光/反射光一体型検査、シール後の可視光(カラー)、近赤外光一体型検査による省スペース化を実現
・価格は最小構成で1,500万円~(税別)
・お客様の製造工程・検査対象・内容などに合わせてカスタマイズ可能(図1 参照)
■「PTP外観検査装置BLISPECTOR」の「第31回 インターフェックス ジャパン」への出展について
当社は、6月27日(水)~29日(金)、東京ビッグサイトで開催される「第31回 インターフェックス ジャパン」に「PTP外観検査装置BLISPECTOR」を出展いたします。 http://www.toshiba-sol.co.jp/event/detail/20180627-0629.htm
※6月12日(火)に発表した「ウェブ外観検査装置 M9300」も出展いたします
フィルムや紙などのシート状製品表面の微細な欠陥を検出する「ウェブ外観検査装置M9300」を販売開始
東芝の製造業向けソリューション 画像処理検査装置
https://www.toshiba-sol.co.jp/sc/vision/index_j.htm
PTP外観検査装置
https://www.toshiba-sol.co.jp/sc/vision/contents/solution02.htm
ウェブ外観検査装置
https://www.toshiba-sol.co.jp/sc/vision/contents/solution01.htm
参考:東芝デジタルソリューションズ「錠剤包装のさまざまな欠陥を検出する『PTP外観検査装置BLISPECTOR』機能強化版を販売開始」