医薬品・化粧品・洗剤業界の日本最大の技術展「第31回インターフェックスジャパン~[医薬品][化粧品][洗剤]研究・製造技術展~」(主催=リード エグジビション ジャパン)が6月27日(水)~29日(金)、東京ビッグサイト(東1~7ホール、西1・2ホール)で開催される。医薬品原料、バイオ、飲料に関する専門展4展も同時開催され、出展社数は5展合わせて約1510社で、期間中5万6000人の来場が見込まれている。開場時間は10時~18時(29日は17時終了)、入場料5000円(招待券持参者は無料)。
1510社出展 原料から装置、ロボットまで あらゆる展示一堂に
医薬・化粧品・洗剤を製造・研究開発するためのあらゆる機器、システム、技術が一堂に集まる「インターフェックスジャパン」。全国各地から多くの医薬品・化粧品メーカーが来場し、ビジネス拡大の場、新規参入の場として、毎回商談や技術相談が活発に行われている。
今回は「BIO tech 2018 第17回バイオ・ライフサイエンス研究展」「第2回バイオ医薬EXPO」「第12回医薬品原料国際展(インファーマ ジャパン)」「第3回ドリンクジャパンー[飲料][液状食品]開発・製造展ー」の4展と同時開催となる。
昨今、医薬品・飲料業界でも製造ライン物流工程の自動化や、人手による作業ミス・混入リスク回避などの目的でロボットが導入され始めているが、同展でも人の腕のサイズのミニロボットや、自動ロボット培養装置など、最新ロボットが多数展示される。最新原料から大型の製造装置、ロボットまでのあらゆる展示が一堂に見られる日本最大規模の専門展となっている。
初お目見え めじろ押し
■インターフェックスジャパン
医薬品や化粧品に関するさまざまな装置などが集結する「インターフェックスジャパン」は、新製品の実機デモや、“世界初・日本初”が多数登場する。製造ラインの展示や大型実機の出展が多く、稼働する実機を実際に見て触れながら、技術的な相談もできる場となっている。
東1~6ホールを使用する(「医薬品原料 国際展」を含む)大規模展示は、各分野11のゾーンに分かれている。各ゾーンは、原料加工、供給・輸送、滅菌・クリーン化、ITソリューション、設備保全・補修、プラントエンジニアリング、ラボ用測定・分析、医薬・化粧品包装、プロセス測定・検査、物流・搬送、受託製造に分かれ、初出展100社を含む約720社が出展する。
iPS細胞による最新治療
■BIO tech
「BIO tech」(東7ホール)は、創薬・再生医療・ゲノム・診断機器など、バイオ研究・技術を支える研究機器、試薬、分析装置、受託サービス、創薬シーズなどがそろうバイオ・ライフサイエンスに特化した専門技術展となっている。
新たなステージに入るiPS細胞を使用した治療や、がん治療に対する最先端の治療法として注目されている免疫細胞療法など、これらを扱う研究者は必見。最新の画像解析装置や高機能培養装置、細胞保存容器など、細胞・再生医療研究に役立つ製品・サービスが展示される。初出展50社を含む、約350社が出展する。
自動化やサービス勢ぞろい
■バイオ医薬EXPO
「バイオ医薬EXPO」(東7ホール)は、バイオ医薬の先端技術を有する約100社が出展。
遺伝子組み換え技術や細胞培養技術により生産されるタンパク質を高度に精製したバイオ医薬品は、希少疾病や難病など、さまざまな病気の治療薬への活用が期待され、研究開発が進んでいる。
バイオ医薬品の成長に期待が集まる中、最新バイオリアクターから自動化装置、スクリーニング機器、細胞輸送や解析サービスなどの受託サービスなど、研究者注目の製品・サービスが勢ぞろいする。
医薬品原料に特化の専門展
■医薬品原料国際展
「医薬品原料国際展」は、医薬・化粧品の原料から、研究開発、製造に関する機器・システム・技術を持つ企業約120社が出展する。
原薬、中間体、添加剤、受託合成、分析・合成機器/サービスのサプライヤーが一堂に会する原料に特化した専門展となっている。
ホップに蒸留器 酒関連多数
■ドリンクジャパン
「ドリンクジャパン」(西1・2ホール)は、飲料・液状食品を開発・製造するために必要な原料や設備、装置や容器など約220社が出展。
今回の特長は、ホップや蒸留器、醸造設備など、例年以上に「酒類」に関する製品・技術が多数出展されている。また、飲料に使用できるほど超微細な黒ごまパウダーや、日本初となるクリアコーヒーエキス、酒造とITのコラボレーションシステムなどにも注目が集まる。
展示はカテゴリー別に、製造・醸造、検査・測定、充填・包装、原料・素材、食品分析・品質管理の5つのゾーンに分かれている。
120セミナー最新動向を網羅
期間中は、医薬品の研究開発・製造における最新技術や、バイオ医薬の注目トピック、飲料・酒類・食品業界の最新動向を網羅するセミナーが120講演実施される。
基調講演は、米国の食品医薬品局FDAから来日し、「FDAの見解:革新的な医薬品開発を可能にするQbD(クオリティ・バイ・デザイン)とは?」や、遺伝医学の世界的権威であるシカゴ大学中村祐輔教授の来日講演「がんプレシジョン医療の展望」、アサヒ飲料の岸上克彦社長による「持続的成長に向けた新価値創造」などが予定されている。
このほか、業界屈指の注目企業や省庁、大学・大学院による特別講演、専門セッションがめじろ押しとなり、飲料製造大手3社による飲料製造のインダストリー4.0など注目講演が満載となっている。
また、若手研究者や、これから導入する企業向けの入門編や基礎、留意点といった基礎講座のほか、出展社による製品・技術セミナーも行われる。