セイコーエプソンは、可搬重量6キロに対応した産業用ロボットとして、産業用小型6軸ロボット(垂直多関節型ロボット)「N6」と産業用スカラロボット(水平多関節ロボット)「T6」の2機種の国内受注を5月30日から開始した。
産業用小型6軸ロボット「Nシリーズ」は、独自に開発した折りたたみ式アームにより、省スペースで効率的な動作が可能。「N6」は1000ミリメートルアーム長ながら同社6軸ロボット「C8XL(1400ミリメートルアーム長)」と同等の高さへアクセスできるうえ、同機種と比べ設置スペースを約75%削減することが可能。
狭いスペースで棚の上段から下段まで幅広いエリアへアクセスできるため、小型部品の組立搬送やパレタイジングなどの用途に適している。価格は240万円。
産業用スカラロボット「Tシリーズ」は、本体とコントローラーを一体化させ設置の簡素化と使いやすさを追求し、モーターのバッテリーレス化により低ランニングコストを実現。「T6」はダブルハンドなどの重いハンド搭載も可能で、工場の生産性向上に貢献する。
また、AC100V電源による稼働が可能なため、電源環境を気にすることなく設置でき、工場の省エネルギー化にも寄与する。小型部品の検査工程への単純搬送などの自動化や、単軸ロボットを複数組み合わせた自動化ラインからの置き替えに適している。アーム長600ミリメートル、価格は89万4000円。