・モデルベースのシステムズ・エンジニアリング、ソフトウェア アーキテクチャやビジネス・プロセスのモデリング ソリューションで業界をリードするNo Magicの買収を完了
・航空宇宙、モビリティ、ハイテク各業界の組込みシステム設計全般で活用可能に
・システムズ・エンジニアリングの裾野を広げ、「エクスペリエンスのインターネット」に向けた業界標準のラインナップを拡大
ダッソー・システムズ(Euronext Paris)は本日、No Magic, Inc.の買収を完了したことを発表しました。No Magicはモデルベースのシステムズ・エンジニアリングをはじめ、ソフトウェアのアーキテクチャ モデリング、システム オブ システムズ、エンタープライズ ビジネス プロセスのモデリングを専門とする、グローバル ソリューション企業です。
2017年10月25日付けでダッソー・システムズによる買収に関する正式契約への調印が発表され、米国やリトアニアでの海外投資認可の受け入れといった慣習的条件を満たし、このたび、買収が完了しました。
No Magic は米国テキサス州アレンに本部を置き、リトアニア、タイにも海外拠点を展開しています。
ダッソー・システムズはNo Magicの買収により、「エクスペリエンスのインターネット(Internet of Experiences)」の開発に向けたシステムズ・エンジニアリングの裾野を広げ、3DEXPERIENCE プラットフォームを基盤とするインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを強化します。
これにより、現実世界の製品(モノ)、自然、人々の生活をデジタルで結び付ける、スマートかつ自律的なエクスペリエンスが実現します。
No Magicのソリューションは、大企業から、中堅企業、専門職に至るまで、幅広く利用されています。航空宇宙・防衛産業ではNASA / JPL、ボーイング、ロッキード・マーティンが、自動車・輸送機械・モビリティ業界ではフォード、ルノー、ホンダ、BMW、日産がそれぞれ採用し、その他の業界でもソニー、パナソニック、ジョンディア、GEヘルスケア、ファイザー、J.P. モルガン、ペイパルといった企業がNo Magicのソリューションを活用しています。
No Magicの主力製品である『Cameo Suite』の『MagicDraw』は、ビジネス・プロセス、アーキテクチャ、ソフトウェアやシステムのモデリング機能により、チームワークを支援します。
No Magicの製品を活用することで、ユーザーは動的・視覚的なインサイト(気づき)を得られるだけでなく、企業の抱えるリスクを軽減しながらコストを削減し、多種多様なテクノロジーや業界標準を取り扱う複雑なビジネス システムやITシステムの運用から生じる課題も低減できます。
ダッソー・システムズは、No Magicの既存ユーザーに向けた現行ソリューションの提供を継続する一方、3DEXPERIENCE プラットフォームの活用によってNo Magicソリューションを強化し、CATIAアプリケーションの補完と強化につなげます。
結果として「情報の一元管理」が実現し、企業内の全ユーザーが連続性を備えた3D デジタル プロセスを実装、エクスペリエンスのライフサイクルのあらゆる側面に対応できるようになります。
要件、システム オブ システムズのアーキテクチャ モデル、システムやサブシステムのアーキテクチャから、機能、構想、論理、物理といった3D モデリング シミュレーションまで対応可能となります。
3DEXPERIENCE プラットフォームはオープン性を志向して開発されており、STEP、Modelica、FMI、ReqIF、OSLCといったシステムズ・エンジニアリングのオープンな標準や言語を最も幅広くサポートしています。
また、このパートナーシップを通じてUML-SysML、DoDAF、MODAF、UPDM、UAFといった業界標準のモデルや言語も加わり、サポートの範囲がさらに拡張されます。
エクスペリエンス・エコノミーの時代を生き抜く中で、あらゆる企業が自社のビジネス・プロセスを劇的、継続的に適応させていくことを迫られています。この課題に取り組む企業の方々に対し、このたびの買収はモデリング、シミュレーション、トレーサビリティー分析までを対象とした、高度にダイナミックなソリューションを提供します。