川崎重工業は、人との共存作業が可能な双腕スカラロボット「duAro1(デュアロ・ワン)」に続くラインアップとして「duAro2(デュアロ・ツー)」を追加し、6月から発売する。価格は340万円。
「duAro1」は、水平方向に動作するシンプルな動きの水平多関節ロボットを双腕にし、ダイレクトティーチ機能を搭載したことで教示が簡単で実用性が高いという点が好評を博している。
新製品はこの特徴を継承したうえで、可搬質量を片腕2キロから3キロ(双腕6キロ)に、上下方向(Z軸)の最大ストロークを150ミリメートルから550ミリメートルに拡張。これにより、深さのある段ボールへの箱詰め作業や段差のある工程間の製品移動など適用範囲が大幅に広がり、多様な業界のフレキシブルな生産ラインの構築に貢献する。
また、オプションでアーム本体とコントローラの分離を可能にしたことにより、コントローラのスリム化に加えレイアウトの自由度を向上。さらに、ソフトウェアの追加により簡単にビジョン機能が使用可能となるため、別置きビジョン用PCは不要となっている。
加えて、従来通り、安全を担保するためのさまざまな機能や、柔らかな表面素材の採用などにより、人との共存作業が可能。衝突検知機能の搭載や腕の部分をクッションで覆うなどの対策を施し、人と同じ場所で作業をするうえで必要な安心・安全を確保している。