米・TPGキャピタル(TPG)は6月26日、インテルの子会社ウインドリバーの買収が完了したと発表した。契約条件は未公開。
ウインドリバーは、IoT向けソフトウエアを提供する世界的なリーディングカンパニー。20億以上のデバイスを動かしている組込みOS「VxWorks」をはじめ、同社の製品は世界で広く使用されている。
2009年、インテルが8億8400万円で買収し独立企業のまま同社の子会社となったが、18年4月にTPGが買収を発表していた。
買収後のウインドリバーは、現プレジデントで今回CEOに就任したジム・ダグラス氏が統率。また、TPGのパートナーでテクノロジ投資部門トップのネハル・ラージ氏が取締役会チェアマンを務める。
ダグラスCEOは「TPGとのパートナーシップにより、業界をリードするソフトウエアポートフォリオを刷新し、進化させる新たなチャンスを手にした。今回の買収は、重要インフラ分野のデジタルトランスフォーメーションの加速に貢献する、当社ソフトウエアの唯一無二の価値が明白に認められたということだ」と述べている。