河村電器産業(愛知県瀬戸市)が「JECA FAIR2018(第66回電設工業展)」の製品コンクールに出品していた「キュービクルモニター」が、関西電気保安協会理事長賞を受賞した。同社はこれで13年連続の入賞となった。
「JECA FAIR2018」の製品コンクールでは、エントリーされた55製品のうち14製品が入賞した。
同社の製品は、2006年に「プレトラックコンセント」が入賞して以来、これまで国土交通大臣賞を3回、経済産業大臣賞を1回受賞している。
今回の「キュービクルモニター」は、キュービクル内の電力・温度状況をリアルタイム表示、保守に必要な各種情報を総合的に管理する製品。
高圧需要家の数が増える一方、管理従事者は減少傾向にあり、管理者一人にかかる負担が増えている。そこで、今回の製品は、点検の手間や危険な作業を減らすため、開発された。点検記録を自動でデータベース化することで、カルテによる素早い補修部品の選定が可能。
また、銘板確認などの内部侵入を減らし、作業時の事故が減らせる。変圧器の交換時期診断について、データに基づいた説得力のある提案も行える。保安管理者は、管理報告書の自動作成、点検修理カルテの一括管理ができ、高圧需要家は、通常別々の機器で管理するデマンドコントロールとディマンドリスポンスがこの1台で可能となる。
さらに、設計事務所は、設備の余裕度診断が行えて新たな設備導入の提案に役立てることができ、それぞれにメリットが生まれる。