オムロンは、世界初の「予知保全」機能を搭載した、次世代スカラロボット「i4シリーズ」を2019年春から発売する。
新製品は、コンパクトな筐体にロボットコントローラやケーブルを内蔵し設置面積を最小化するとともに、世界で初めてEtherCATモジュールをロボットコントローラとアーム部分に搭載。ユーザーは柔軟に機器を設定することが可能なうえ、統合ソフトウエアを用いることで簡単にプログラムを組んで使用できる。
また、自らの「健康状態」を光で表す世界初の「予知保全」機能を搭載。「トラブルシューティング機能」とロボットのベース部分に配置したディスプレイやリング型のライトにより適切な操作を促し、常に最適な状態を維持することで、突発停止による機会損失を最小化する。
さらに、EtherCAT通信により、コントローラや画像センサ、サーボモータなどの各種制御機器とのすり合わせが容易。さまざまな制御機器と同期させることで速度と精度を高めた最適な生産ラインを構築し、これまで導入が困難だった高度で複雑な組立工程などに適用できる。
第一弾では、アームの動作範囲が650、750、850ミリメートルの3種類を発売する計画。
可搬重量は現行製品の3倍の15キロで、Z軸は210または410ミリメートルの動作範囲を選択できる。
加えて、「反転モデル」や「耐環境モデル」では、IP65やクリーンルームISO4(クラス10)などに対応したモデルを用意しており、さまざまな業界や用途でユーザーの個別要求に対応する。