キヤノン、アヴィバ社と協業を開始。イメージング技術によりスマート工場の実現を促進

キヤノンは、工場における生産現場の自動化(Factory Automation、以下「FA」)分野において、アヴィバ社(AVEVA Group plc 本社:イギリス ケンブリッジ)と協業を開始し、キヤノンのイメージング技術により、スマート工場の実現を推進します。

工場内のさまざまな装置をネットワークに接続し、生産革新を行うスマート工場の実現に向けて、キヤノンは、ネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング製品や、画像処理技術などを結集し、生産現場の「見える化」を可能にする「Canon Industrial Imaging Platform」として、生産現場の自動化と生産性向上を促進するための幅広いシステムソリューションの開発を推進しています。

今回、産業用オートメーションや情報ソフトウエアに強みを持つアヴィバ社の製品群と、キヤノンが長年培ってきたイメージング技術を連携させ、スマート工場の実現に向けたシステムソリューションを提供するため、アヴィバ社との協業を開始します。

 

アヴィバ社のSCADA(※1)システム「Wonderware InTouch(ワンダーウェア・インタッチ)」と、キヤノンのネットワークカメラや産業用カメラ、製造現場向けのソフトウエアなどを連携させることで、生産現場に映像と画像処理を活用した新たな価値を提供します。

2018年9月上旬より、アヴィバ社のSCADA とキヤノンのネットワークカメラなどとの連携を通じた、生産管理部門や中央監視室など遠隔からの生産現場の監視が可能となり、その後順次、キヤノンの異常監視・録画ソフトウエア「Monitoring Edition」(※2)や、画像処理ソフトウエア「Vision Edition」(※3)などのソフトウエアをアヴィバ社のSCADA と連携させることが可能となります。

これにより、生産現場の録画映像や、画像処理を通じて判断した生産ラインの稼働状況を、アヴィバ社のSCADA を通じて効率的に確認することができ、トラブルの未然防止や早期復旧、これまで人が行っていた作業の自動化を実現します。

 

将来的には、キヤノンのネットワークカメラの侵入検知や置き去り検知などといったインテリジェント機能を拡張し、カメラでしか検知できない情報を「Canon Industrial Imaging Platform」の製品群を経由してSCADA に認識させることで、生産効率の更なる向上を目指します。

キヤノンは今後もアヴィバ社との協業を通じて、イメージングによるスマート工場の実現に向けて取り組んでいきます。

 

※1 Supervisory Control and Data Acquisition の略。PC の画面上に再現したグラフィカルなアニメーションで、製造設備
や生産ラインなどの現場の監視制御や、実績データの管理・分析機能などを提供するシステム
※2 異常事態の予兆監視や早期復旧を支援する録画ソフトウエア。2018年6月発売
※3 画像処理技術で製造現場の作業効率化を支援する画像処理ソフトウエア。2018年4月発売

 

参考:キヤノン「イメージング技術によりスマート工場の実現を促進 アヴィバ社と協業を開始」

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG