壬生電機製作所(京都市南区)は、機能と使い勝手を追求し、従来機を大幅リニューアルした電気配線用高速マルチプリンター「MP-60N」を7月から発売した。
多様な印字 1台で
配電盤、制御盤の製造業界は人手不足が深刻化しており、少しでも業務負荷を減らしたいという喫緊のニーズがある。
同社はこのニーズに応え、電気配線用プリンターの基本となる機能を大幅に見直し、使いやすさと省コストを両立した新製品を開発した。
印字ヘッドを3カ所使用可能なトリプルヘッドを採用した同製品は、サイズおよびコストを従来機比で約30%削減するとともに1台のPCで複数台の制御が可能となっており、省コストだけでなく省スペースにも貢献する。
OSはWindows10/8.1/7に対応。専用アプリケーション「ウェーブⅤ」による簡単操作が可能で、PC接続による入力、データの保存、呼び出しも容易。CSVファイルの読み込みに対応し、全カット/半カット/印字位置補正をアプリで簡単に実行できる。
また、チューブ、記銘板、ラベルの多様な印字が1台で可能。従来機に比べ、より精細な印字ドット(8dot/ミリメートル→12dot/ミリメートル)を実現しており、さらにオプショナルパーツとの組み合わせにより、ワークに特化した専用機にカスタマイズできる。
その他の主な仕様は次の通り。
▽文字種類=数字(0~9)、英字(大文字A~Z、小文字a~z)、漢字、かな文字、記号(PC内フォント使用、種類により使用不可文字あり)▽文字方向=縦印字、横印字▽最大入力データ数=2000ライン▽印字数量設定=9999個▽印字スピード=20ミリメートル/秒~65ミリメートル/秒、標準40ミリメートル/秒