島津製作所は、ターボ分子ポンプのサービスを手がけるドイツのinfraserv Vakuumservice GmbH社(IVG社)の全株式取得の契約を締結したと発表。手続きを経て7月中に子会社化の予定だ。
AIやIoT関連技術の急速な発展により成長が見込まれる半導体市場で、超高真空環境を作り出すターボ分子ポンプは、半導体製造装置への組み込み用途を中心に需要が急増している。島津製作所のターボ分子ポンプ事業においても、17年度の売上高は前年度比で約34%拡大した。
同社では、これまで北米の子会社が欧州地域への販売を担っていたが、ターボ分子ポンプの事業拡大のために、現地での販売体制の強化と迅速な技術サポート体制の構築が課題となっていた。
IVG社は欧州の大手半導体メーカーや装置メーカーが使用する真空機器のサービスを手がけており、また以前からターボ分子ポンプのサービスをIVG社へ委託していた背景もあり今回の買収に至った。