フエニックス・コンタクト(横浜市港北区)は、PoE(Power Over Ethernet)接続機器(PoEスイッチ/インジェクタ/スプリッタ)をフルラインアップし、7月9日から日本でも正式に販売を開始した。
2018年から60Wおよび90Wの供給を規定するPoE新規格「IEEE 802.3bt」の発行が予定されていることから、今回この新規格に対応した60Wまでの出力が可能な製品や、ギガビット、多ポート対応製品もそろえている。これにより、機器への通信接続と大電力供給を一本化でき、遠隔からの電源監視制御も可能になることなどから、交通インフラ、FA、ビル、照明などの制御管理システムとしての用途拡大が見込まれており、PoE需要の活性化につながるものと期待されている。
PoEスイッチは、マネージド/アンマネージドタイプを用意。ギガビット、広温度範囲対応、複数ポート、光ポート付きなど多様なバリエーションでラインアップしており、マネージドタイプは60W供給で、全体およびポート毎電力制限、電力供給スケジュール設定などのPoE管理機能を備えている。
PoEインジェクタは、イーサネットと電源を統合しPoEとして出力。単一接続ながらRJ45の他、IDC、Push-inで接続できるため、未加工ケーブルでの長さ調整や、制御盤外からのストレインリリーフ接続が可能。絶縁、サージ保護、シールド電流モニタ機能搭載モデルなどをそろえており、現場のニーズに応じた電源供給が可能となっている。
PoEスプリッタは、単一ケーブルで延長したPoE接続を通信と電源に分離。PoE非対応機器の接続を可能にする。