リンクス(横浜市青葉区)は、高品質画像入力ボードの新製品「Marathon-VCLx」を7月1日から発売開始した。
同製品は、ドイツのSilicon Software社が開発し、高いコストパフォーマンスで多様な画像処理アプリケーションを実現する次世代標準画像入力ボード。最新のFPGA技術を導入し、複雑な処理をローコストで実現する。
新製品は、超高速リアルタイム画像処理開発ソフトウエア「VisualApplets」と組み合わせて利用することで、画像を取り込みながら、同時に画像処理を行うことができる。従来製品と比べ、搭載しているFPGAはKintex7 XC7K410Tで、これまでよりサイズが拡大し、ボード上で行うことができる画像処理の幅も大きく拡大している。従来はCPUで行っていた処理をFPGA上で行うことで、より複雑な画像処理を高速に行うことが可能になる。例えば、高い解像度を持つ画像に対して、より大きなサイズのフィルターが適用できるほか、従来製品では容量不足でできなかった画像の回転や、複雑に組み合わされた画像処理が可能になる。またFPGAで行う処理の範囲を広げたことで、画像処理がさらに高速化できる。
画像入力インターフェースはCameraLink、ホスト側インターフェースはPCIExpress×4(Gen.2)、オンボードメモリは2GB。
半導体製造装置メーカーやフラットパネルメーカーなど高度な画像処理を必要とする層をターゲットとして販売していく。