- シーメンス、モーションコントロールおよびドライブ事業を安川シーメンスオートメーション・ドライブから自社へ移管、ハードウェアとソフトウェアを統合して提供し、デジタル化を推進
- シーメンス、保有する安川シーメンスオートメーション・ドライブの全株式を安川電機に譲渡、モーションコントロールおよびラージドライブ事業を譲受して自社に移管する契約を締結。今後も両社は戦略的パートナーとしての関係を維持
- 今回の株式と一部事業の移管は、シーメンスVision2020の施策の一環
シーメンス(東京都品川区、以下SKK)は、安川電機(福岡県北九州市、以下YEC)に、合弁会社である安川シーメンスオートメーション・ドライブ(東京都品川区、以下YSAD)のSKKが保有する全株式を譲渡し、YSADの一部事業(モーションコントロールおよびラージドライブ事業)を譲受、公的機関への届け出の受理の後、SKKに移管を前提とする契約を7月12日に締結しました。
株式売却の後、YSADの新会社名は安川オートメーション・ドライブ株式会社(以下YAD)となる予定です。
シーメンスグループは、2014年に長期的視点から潜在的な成長可能性が高いと考えられる「電化(エレクトリフィケーション)」「自動化(オートメーション)」「デジタル化」の3領域に注力するため、2020年までの具体的な施策にあたる「Vision 2020」を発表しました。
「デジタル化」においては、シームレスに統合されたハードウェアとソフトウェア、そして技術サービスからなる包括的なポートフォリオを提供して、製造業の生産プロセスの柔軟性と効率性を高め、製品の市場投入期間を短縮できるよう支援しています。
今回の株式と一部事業の移管は、シーメンスの「Vision2020」の施策の一環として、プロセスドライブ事業を強化するものです。
SKKは、モーションコントロールおよびラージドライブ事業をSKKに移管する事により、全てのTIA(Totally Integrated Automation)製品の相互接続性を高め、SIMATIC製品群、SINAMICS ドライブ、 SIMOTION コントローラ、SIMOTICS モーター、 SIGENTICS ジェネレーター等を一気通貫して提供し、お客様の価値を最大化してまいります。
株式および事業譲渡の実行は、公的機関への届け出の受理の後、2018年11月1日を予定しています。シーメンスは、2018年11月以降もYADとの戦略的パートナーシップを継続します。
YADはシステムの適用及びYECの製品や技術と組み合わせたソリューションの提供を継続します。SKKはYADへのシステム対応委託などにより、両社が得意とする分野で専門性を活かすと同時に補完し合うことでシナジー効果を高め、事業拡大を目指します。
YSADは、1999年10月に産業用ドライブシステム事業領域における製品と技術の相互補完によりシェアを拡大することを目的として、シーメンスAGのオートメーション&ドライブ部門(その後SKKが株式譲受)とYECとの合弁会社として設立されました。
参考:シーメンス「シーメンス株式会社、安川シーメンスオートメーション・ドライブ株式会社のシーメンス モーションコントロールおよびラージドライブ事業を譲受・移管」