ハーティング、モジュラー型産業用コンピュータMICAに処理能力向上モデルを追加

ハーティングはモジュラー型産業用コンピュータMICAシリーズに仕様を強化したモデルMICA 2を追加、7月23日より販売開始します。

▲HARTING MICA 2

製造現場では、フィールドデータを蓄積・分析して生産を効率化、故障を予測して事前に対策を講じるなどの取り組みが進められています。

MICAはラズベリーパイのようなシングルボードコンピュータの手軽さと製造現場での継続使用に耐える産業用途の堅牢性を兼ね備えた小型のモジュラー型産業用コンピュータです。MICAのアプリケーションはセンサーなどからのフィールドデータを現場で処理してクラウドに上げる、古い機械と最新の設備が混在する現場でプロトコル変換して同一のネットワークにシームレスに接続するだけにとどまりません。

ソフトウェアPLCを搭載してPLCとして使用、ディスプレイと接続してフィールドから収集した情報をグラフィック表示、カメラを接続して画像認識ソフトでマシンビジョンなどの画像認識を行うこともできます。

 

従来のモデルは、フィールドとクラウド間や異種プロトコル間のゲートウェイ、フィールドデータのストレージとしては十分機能するものの、画像など大容量データには処理能力が不足していました。

MICA 2は、RAMを2GBに、フラッシュメモリを16GBに増強、より高性能のCPUを採用し、従来モデルより処理能力を3~5倍向上、画像認識アプリケーションにも高速で対応します。

HARTING MICAは、ハーティングが産業用途で開発し、2016年初めに市場投入した堅牢なモジュラー構造の小型コンピュータです。手の平サイズのコンパクト設計、堅牢なアルミダイカストハウジングで防塵防水性IP67、鉄道用に対応する耐衝撃、耐振動性も備えています。

 

ハードウェアは3つの基板から構成されており、1つ目は電源I/Oボード、2つ目はCPUボード、そして3つ目の基板はユーザが自由にカスタマイズできます。

この3枚目のカスタマイズ基板にオープンネットワーク接続機能やUSB接続機能、RFIDリーダー機能などが搭載できます。

OSにはLinuxを採用、近年、地位を確立しつつある無償提供のオープンソースソフトウェアと組み合わせれば、極めて低コストに製造現場にIoTを導入することが可能です。

 

【MICA 2の概要】

  • システム性能:ARM 1.3GHz デュアルコア、2GB RAM、eMMC 16GB
  • OS:Linux
  • 堅牢なアルミダイカストハウジング:防塵防水 保護等級IP67、耐EMC、耐振動、耐衝撃
  • 使用温度範囲:-20℃~+70℃
  • サイズ:幅132 mm x 高さ86mm x 奥行35 mm
  • 重量: 669 g

参考:ハーティング

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