▲積層型CMOSイメージセンサー『IMX586』
ソニーは、業界最多(※1)となる有効4800万画素(※2)のスマートフォン向け積層型CMOSイメージセンサー『IMX586』を商品化します。
世界で初めて(※3)0.8μmの微細な画素サイズを開発することで、本商品は、1/2型(対角8.0mm)でありながら有効4800万画素(※2)を実現し、撮影画像の高画質化に貢献します。
※1 スマートフォン向けイメージセンサーとして。ソニー調べ(2018年7月23日広報発表時)
※2 イメージセンサーの有効画素規定方法に基づく
※3 イメージセンサーとして。ソニー調べ(2018年7月23日広報発表時)
型名:1/2型(対角8.0mm)有効4800万画素 積層型CMOSイメージセンサー『IMX586』
サンプル出荷時期(予定):2018年9月
サンプル出荷時期(予定):3,000円
昨今、ハイエンドモデルのスマートフォンでは、カメラのさらなる高画質化が求められています。本商品は、高性能なデジタル一眼カメラに匹敵する有効4800万画素(※2)を実現することで、スマートフォンのカメラでも高解像度な美しい画像を残すことができます。
本商品は、隣接4画素が同色のカラーフィルターであるQuad Bayer配列を採用することにより、高感度撮影も可能です。低照度時には、隣接する4画素の信号を加算することで、画素サイズ1.6μm相当(1200万画素)に感度を高め、低ノイズで明るい画像の撮影が可能となります。
これらに加えて、ソニー独自の露光制御技術と信号処理機能をイメージセンサーに内蔵することにより、従来と比較して4倍となるダイナミックレンジの広い撮影、及びリアルタイムでの出力を実現します。画面内に明るいところと暗いところが共存するシーンでも白飛びや黒潰れを抑えた画像を撮影することができます。
主な特長
1. 世界で初めて0.8μmの微細画素を開発し、業界最多有効4800万画素を実現
一般的に画素の微細化を進めると、1画素あたりの集光効率が悪くなり、感度が低下するとともに、飽和信号量も低下します。本商品では、集光効率、及び光電変換効率を従来よりも高める設計・製造技術を駆使することにより、感度と飽和信号量の高い世界最小(※3)0.8μmの微細画素の開発に初めて(※3)成功しました。
さらに、この新開発の画素を採用することで、対角8.0mmという多くのスマートフォンに搭載可能なサイズでありながら有効4800万画素(※2)を実現しました。多画素であるため、デジタルズームを採用するスマートフォンでも、高精細な撮影を可能とします。
▲従来(有効1200万画素)の画像(左)、IMX586m(有効4800万画素)の画像(右)
2. Quad Bayer配列の採用により、高感度と高解像度を両立
隣接4画素が同色のカラーフィルターであるQuad Bayer配列を採用することにより、高感度と高解像度を両立します。夜景撮影等低照度下での撮影時には、隣接する4画素の信号を加算することで、画素サイズ1.6μm相当(有効1200万画素)に感度を高め、低ノイズで明るい写真や動画の撮影ができます。
日中屋外等での明るいシーン撮影時には、イメージセンサーに搭載した独自の信号処理機能で配列変換することにより、リアルタイムで有効4800万画素(※2)の高解像度画像が得られます。
▲本商品の画素配列(Quad Bayer配列)イメージ図(左)、独自の信号処理による配列変換のイメージ図(右)
3. 従来比4倍となるダイナミックレンジの広い撮影とリアルタイムでの出力を実現
ソニー独自の露光制御技術と信号処理機能をイメージセンサーに内蔵することにより、従来に比べて4倍となるダイナミックレンジの広い撮影、及びリアルタイムでの出力を実現します。
画面内に明るいところと暗いところが共存するシーンでも白飛びや黒潰れを抑えた画像をスマートフォンのディスプレイで見ながら撮影することができます。