ドーワテクノス(北九州市八幡西区)は、ロームの電池不要・配線不要の無線通信デバイス「EnOcean」を採用したモータ監視IoTソリューション「リモータ・プロ」を開発した。
同製品は、電流と温度センサユニット、受信端末、モバイル回線、クラウド、監視画面のアプリケーションをワンストップで提供。工場設備などの送水・送風・集塵に利用される大形商用直入れモータにセンサユニットを取り付けることで、いつでもどこでもモータの稼働状況・経年劣化を監視することができる。
センサユニットは、エネルギーハーベストで駆動可能なセンサと無線通信デバイスで構成され、電源供給やデータ通信のための配線を不要とすることで、センサ設置の手間を大幅に削減できる。測定項目は、負荷電流・漏れ電流・モータ温度・外気温の4つ。近く振動も加わる予定となっている。
また、受信端末やモバイル回線のサービスが組み込まれているのでユーザーによる独自準備や契約は不要。専用クラウドにはモータ監視画面をあらかじめ用意し、監視システム構築のためのサーバの準備や開発もいらない。機器設置だけでモータ監視が開始でき、パソコンやタブレット、スマートフォンからログインしていつでもどこでも監視できる。センサからのデータは閾値が設定でき、画面表示とメールで異常を知らせることも可能。
価格は、1システム当たり年間使用料は6万円。各種ハードウエア費用、通信環境の設定などの初期費用が150万円となっている。