フエニックス・コンタクト(横浜市港北区)は、指向性・無指向性の2本のアンテナと無線モジュールを頑強なボディに一体化した産業用無線LANアダプタ「FL WLAN 1100/2100」の日本国内販売を7月24日から開始した。
新製品は、アンテナと無線モジュールが一体化したコンパクトな無線LANアダプタで、外壁に取り付けるため、従来盤内に設置する無線モジュールとアンテナ配線のスペースが不要。取り付けは外壁面から直接穴を開け、盤内のLAN機器につなげるだけの簡単設置で、省工数、省コストに貢献する。
IK08を達成した衝撃に強いハウジングを持ち、1100モデルはIP54、2100モデルはIP65/66/67/68、ケーブル接続部分の追加アタッチメントはIP67の保護等級を満たす。動作可能な温度範囲は、1100モデルは0~プラス60℃、2100モデルはマイナス40~プラス60℃となっている。
また、強力な2本のアンテナを使用したMIMO技術により、100ms以下の高速ローミングを実現。2つの異なるアクセスポイントで個別のアクセス制限設定が可能なため、セキュリティを保ちながら装置機械をメンテナンスでき、クライアント、アクセスポイント、リピータとして動作可能となっている。
スマートファクトリーや物流システムの無人運転配送車(AGV)などの移動体、スペースに余裕のない制御盤、装置機械への無線アクセスポイント導入など、幅広い用途で使用できる。