ソフトサーボシステムズ(東京都立川市)は、ソフトモーション技術とEtherCATソフトマスタ技術を組み合わせたソフトウエアモーションコントローラの最新版「WMX3」を発売した。小型パソコン単独で最大128軸、最速0・125msのリアルタイム同期制御が可能となっている。
ソフトモーションは、専用NCボードや専用コントローラを用いずに、市販パソコンにインストールしたソフトウェアだけで各種サーボドライブやI/Oインターフェースを介して様々な製造装置やロボットなど多軸モーション制御を実現する技術のこと。
同製品は、ソフトモーション技術をさらにパワーアップし、最大128軸、最速0・125ms(16軸)のリアルタイム同期制御等、業界最高レベルの制御性能を実現。台形、S字などの豊富な加速度プロファイルやガントリ制御、円弧やヘリカルなど補間機能、連続軌跡、イベント、同期など各種モーション機能を備え、高度な機能を簡単に使うことができる。オプションで、複数のロボットやほかの位置決め装置との完全同期制御ができるロボット制御、ユーザー独自のモーション機能を実装できるリアルタイムSDKなども揃えている。また、装置、センサ、モータと上位ネットワークを実時間で直結でき、EtherCATにつなげて機器の使用状況をリアルタイムに把握もできる。
同社では2014年にWMX、2016年にWMX2を発売しており、半導体製造装置やFPD製造装置、スマートフォン製造装置や二次電池製造装置など高速で高精度の位置決め精度が求められる用途で世界の装置メーカーに数多く採用されている。今回は、機能、性能をさらにアップさせたシリーズ第三弾となる。