ユニバーサルロボットは7月13日、協働ロボットの新製品e-シリーズの発表に合わせてテクニカルワークショップを行い、同社の現状と戦略、e-シリーズについて紹介した。
はじめに山根剛ゼネラルマネージャーが最新の状況を報告し、2017年度の売上高は1.7億ドル(前年比72%増)に達し、協働ロボット市場で60%のシェアを獲得。22年度には協働ロボット市場はグローバルで32.6億ドルに達し、このうち50%のシェアを維持したいとした。
また成長戦略として、販売代理店の増加、ハンドや画像センサなど認証済み周辺機器の増加、使い方やティーチング方法が学べる無料のオンラインセミナー等の取り組みを進めている。
e-シリーズは、従来機種と同じ可搬重量3キログラム、5キログラム、10キログラムをラインアップ。新製品ではプログラミングとセットアップ、安全性について向上している。
よりプログラミングがしやすくなる工夫として、ティーチングペンダントのデザインを一新し、軽量化、IP54対応、ディスプレイ画質の向上、静電容量式タッチパネルを採用。OSのUIも変更して使いやすさを改善した。
セットアップ面では、ベースデザインの統一、交換しやすいジョイント採用、シリアル通信に対応した。また新たに手首部分へ力覚センサを搭載し、作業の幅が広がったほか、エンドツールとそこで把持したワークの荷重・重心を推定する機能を新たに追加した。
安全面については、すべてカテゴリー3安全規格に対応。停止までの時間と距離が設定できる機能を追加。設定時の監視対象を手先だけから肘を加え、肘の衝突を防止。エンドツールの設定に関しても安全性を高めている。