日本電機工業会(JEMA)は、産業用汎用電気機器の2018年6月度および第Ⅰ四半期(4〜6月)の出荷実績を公表した。
6月度の出荷実績
6月度の出荷実績は763億円(前年同月比3.7%減)となり、20カ月ぶりの前年同月比減少となった。前年同月比としては減少となったが、中国を中心としたアジア設備投資の活況により、輸出、国内出荷とも好調な水準を継続している。
回転・駆動機器の6月度出荷額は、306億円(同4.1%減)となり、23カ月ぶりの同減少となった。三相誘導電動機(75kW以下)は9カ月ぶりの同減少、汎用インバータは17カ月連続の同増加となった。サーボモータ(アンプを含む)はFPDの製造装置向けが減速し、23カ月ぶりの同減少となった。なお、半導体の製造装置向けは引き続き好調。
配電制御機器の出荷額は、319億円(同7.4%減)となり、5カ月連続の同減少となった。標準変圧器(2,000kVA以下)は電力向け、電力以外の製造業・非製造業向けが共に増加し、2カ月連続の同増加、プログラマブルコントローラはFPDの製造装置向けが減速し、5カ月連続の同減少となった。半導体の製造装置向けは引き続き好調である。
▼産業用汎用電気機器の出荷実績 月別推移
18年度 第Ⅰ四半期(4〜6月)出荷実績
18年度 第Ⅰ四半期(4〜6月)の出荷合計は、2171億円(前年同期比0.3%増)となり、7四半期連続の前年同期比増加となった。中国を中心にアジア設備投資の活況により、輸出、国内出荷ともに好調な水準が継続している。
これまで活況の中心だった半導体およびFPD(液晶、有機EL)の製造装置向けのうち、FPD製造装置向けがスマートフォンなどの需給サイクルの影響で減速となったが、半導体の製造装置向けは引き続き好調となっている。
▼産業用汎用電気機器の出荷実績 四半期別推移