木幡計器製作所、「後付け計器IoT化ユニット」の低消費電力センサ通信モジュールをシャープと共同で開発

木幡計器製作所(大阪市大正区、以下:木幡計器)は、現在同社が開発中の「後付け計器IoT化ユニット」の環境発電電源として、シャープ株式会社 研究開発事業本部 材料・エネルギー技術研究所(千葉県柏市、以下:シャープ)が研究開発を進めてきた室内照明で発電が可能で、IoTセンサ/通信機器の電池交換や電気配線工事が不要となる技術シーズのIoTセンサ用電源(色素増感太陽電池)の実用を検討し、同色素増感太陽電池を利用した低消費電力センサ通信モジュールの試作開発を両社共同で行い、製品化・事業化を目的とする共同開発契約を平成30年7月5日に締結した。

木幡計器は、独立行政法人情報処理推進機構の「第2回 先進的IoTプロジェクト支援事業」の採択を受け、平成28年12月より、大阪市立大学 大学院工学研究科 辻本浩章研究室との産学官連携により、既存の機械式計器の計測値を後付けでIoT化するコンセプトの「後付け計器IoT化ユニット」開発を進めてきた。

木幡計器が開発した「後付け計器IoT化ユニット」はリチウムボタン電池駆動の計器指針読取センサであるが、この電源にシャープの室内照明の照度で発電するIoTセンサ用電源(色素増感太陽電池)を利用し、併せて低消費電力化センサ通信モジュールを共同開発することで、センサの電池交換を不要とすることを目指す。

 

木幡計器とシャープの連携のきっかけは、2017年3月6日に大阪、東大阪、八尾、守口門真の4商工会議所により主催開催された大企業等が保有する技術・サービスを中小企業に対して提示し、中小企業が提示された技術・サービスを活用して製品化・事業化をめざす「MoTTo PLUS事業 中小企業事業化勉強会(現:技術シーズ商談会) with シャープ㈱」に木幡計器が参加し、シャープが持つ技術シーズであるIoTセンサ用電源(色素増感太陽電池)を活用した事業化提案をしたことに対して、この案をシャープが選考採用したことによる。

なお、本共同開発による試作品は、平成30年7月25日に大阪産業創造館で開催の「センサ/IoT技術展 2018」においてシャープの出展ブースにおいてデモ展示された。
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=25639

参考:木幡計器製作所「株式会社木幡計器製作所はシャープ株式会社と共同開発契約を締結、後付け計器IoTユニットの電源に色素増感太陽電池を採用した低消費電力センサ通信モジュールの共同開発を行う。」

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