富士通コンポーネントは、投資会社ロングリーチグループのFCホールディングスからの2段階買収により、親会社の富士通の資本持分が76.57%から25%に下がり、ロングリーチグループが75%を有することになる。最終手続き完了は2019年1月の予定。
社名や事業体制には変更はないが、8月1日付で近藤博昭社長が取締役に退き、石坂宏一代表取締役会長が社長を兼任した。
富士通コンポーネントは1995年に、富士通と高見澤電機製作所との合弁で設立。リレーやコネクタ、タッチパネルなどの製造販売で富士通グループの電子部品事業を担ってきた。
IoTへの取り組みに経営資源を集中させたい富士通が、電子部品などのデバイスビジネスを、単独でも勝ち抜ける独立事業と位置づけ、株式を売却したもの。
富士通コンポーネントの2018年3月期の売上高は494億2000万円、経常利益は5億1400万円。
なお、富士通コンポーネントは今年9月に東証2部上場を廃止予定。