昭電(東京都墨田区)は、国内メーカーでは初めてAC400Vに対応し、SPD分離器(ヒューズ)を内蔵した電源用SPD(避雷器)「AFDシリーズ」12機種を8月1日から発売した。出荷開始は10月から。標準価格は5万8000円~9万5000円。年間販売目標は2万台。
業界最小サイズ実現
新製品は、SPD分離器を内蔵しながら業界最小サイズ(84×127×94ミリ)を実現し、しかも国内メーカーでは初めてAC400Vにも対応している。
また、SPD分離器内蔵でも安全にSPDプラグ交換ができるように、プラグ取り外しレバーによるセーフティプラグイン構造を業界で初めて実現したことで、充電部に手を近づけることなくSPDプラグの取り外しが可能で、プラグを外した状態でもIP20の感電保護が可能。
さらに、100kAまでの全領域で短絡電流遮断を実現する同社独自の安全遮断技術「SITS」により、SPDの短絡故障時に生じる短絡電流をSPD単体で遮断し、発火の危険性を排除している。
その他、JIS C 5381-11 クラスI/クラスⅡに対応、故障表示、警報接点出力機能を内蔵、ねじアップ式端子台の採用でネジ脱落を防止、端子カバーレスにより配線工数のさらなる低減を実現、などの特徴を有している。
同社は、2010年6月に国内メーカーで初めてSPD分離器を内蔵したSPDとして「APN-2シリーズ」を発売し、その後、最新JIS C 5381-11に対応した「AGN-2シリーズ」を16年8月に発売した。外部にSPD分離器の設置が不要なため、省スペースおよび配線工数の低減ができる。今回の新製品は、電源用SPDの最上位モデルとなる。