横河電機は、「OpreX Asset Operations and Optimization」のラインアップとして、高度制御ソリューション「Platform for Advanced Control and Estimation R5.02」をシェルと共同で開発、7月17日から発売した。価格は、多変数モデル予測制御ライセンスが130万円から、ソフトセンサライセンスは65万円から。受注目標は年間60ライセンス。
新製品は、シェルが自社のプラント操業を通して培ってきた高度制御の技術と、横河電機が制御システムサプライヤーとして培ってきたリアルタイム制御技術を生かして開発したソフトウエアパッケージで、現行製品を更新したもの。
従来製品は、中小規模のアプリケーションに対応し、工程単位での部分最適化制御を実現してきたが、今回、演算処理能力をより高速化することで、工程間をまたいだ大規模なアプリケーション構築による一括制御を可能にしている。
また、高度制御の対象のプロセスに影響がある他装置やユーティリティのプロセスデータも、測定値リストとして同じ画面で監視可能。生産制御システムと高度制御システムを同じ画面で確認して迅速に対応できる。
さらに、過去の任意の時点における高度制御を実施した時の予測トレンドと実測値のトレンドを重ね合わせて比較することで、ずれを簡単に把握可能。加えて、自動制御を解除した場合のプラントの挙動を予測するトレンドも表示可能となっており、自動制御を解除した後のプロセスの動きを事前に把握できる。
その他、画面の表示履歴から過去に表示した画面をワンタッチで表示できるようになったうえ、よく表示する画面をお気に入り登録できる機能を追加している。