日本電機工業会(JEMA)は、2018年7月度の産業用汎用電気機器の輸出を含む出荷実績を発表した。
▼産業用汎用電気機器の出荷実績
7月度の出荷実績は751億円で前年同月比1.6%減となり、2カ月連続の前年同月比減少となった。
減少ではあるが、中国を中心とするアジア設備投資は活況であり、輸出、国内出荷ともに好調な水準を継続している。これまで活況の中心であった、半導体およびFPD(液晶、有機EL)の製造装置向けのうち、FPD製造装置向けがスマートフォン等の需給サイクルによって減速したが、半導体の製造装置向けは引き続き好調。
回転・駆動機器は、301億円で0.3%増となり、前月の減少から増加へと転じた。三相誘導電動機(75kW以下)は、前月の減少から増加となり、汎用インバータは、18カ月連続の増加となった。サーボモータ(アンプを含む)は、FPDの製造装置向けが減速し、2カ月連続の減少だが、半導体の製造装置向けは引き続き好調。
配電・制御機器は、318億円で6.4%減となり、6カ月連続の減少となった。標準変圧器(2,000kVA 以下)は、電力向けが増加したため、3カ月連続の増加。プログラマブルコントローラは、FPDの製造装置向けが減速し、6カ月連続の減少。なお、半導体の製造装置向けは引き続き好調。