日本モレックス(神奈川県大和市)は、電気通信をはじめ産業用、およびその他の高周波数帯域動作における高性能MIMOアプリケーションをサポートする「セルラーセラミックアンテナ」2シリーズを発表した。
新製品は、698MHz~2.7GHzのミラーイメージアンテナパターンが表示されたマッチングペアのセラミックアンテナ・シリーズ「146200」と、790MHz~2.7GHzセラミックアンテナ・シリーズ「204774」の2シリーズ。これらのアンテナは、設計と属性が類似しているため、MIMOシステムで使用する場合は1つの整合回路で利用ができ、全体的なアプリケーションコストの削減が可能。
また、間接給電設計によって、電話を手元に置いたときや身体の近くに置いたときに、アンテナ性能が向上する。
146200の主な特徴は、全ての放射パターンがシステムグランドに直接接続され、静電気放電による損傷を排除することができる。より広いインピーダンス帯域幅を可能にした間接送り設計となっている。
204774は、高い熱伝導と環境干渉の離調効果に対する耐性を持つセラミックハウジングとなっており、供給パッドは、PCB上の50オームの伝送ラインからの電気信号がアンテナへ供給可能。
両アンテナは、電気通信/ネットワークにおけるMIMOルータ、VPNルータ、無線LANシステム、ワイヤレスインフラ、ワイヤレス組込みシステム、無線通信機器などに適している。