村田機械(京都市伏見区)は、無人搬送台車 スマートAGV「Premex XIO(プレメックス ジオ)」を開発しました。
▲スマート AGV「Premex XIO」
来たるべき「Connected Industries」の時代には、人と設備(システム)が融合し迅速に生産品目を切り替えられる柔軟なモノづくり、いわゆる「マスカスタマイゼーション」が求められています。
生産設備に対して部品や仕掛品を供給する搬送ラインでも、コンベヤを中心とした固定設備による搬送ラインに代替する、柔軟な搬送システムが志向され、近年、搬送システムにおけるAGV活用への期待が高まっています。
「Premex XIO」は、こうした時代背景を踏まえて開発した新型AGVです。
「Premex XIO」は、幅700mm×全長985mm×高さ350mm のコンパクトボディで、最大荷重1tのパレット積載が可能な小型低床式AGVです。コンパクトな機体により、生産設備の間や下の狭い空間も、最高走行速度120m/minで走行します。
本体(駆動部)と荷物を移載するターンテーブルがそれぞれ独立して360度旋回するため、各種装置へのアクセスや、荷姿方向を配慮した移載も容易です。障害物を検知するセーフティースキャナを搭載し、狭い通路で複数台が走行しても安全です。
また、AGVの多数台運用時は、最適割り付けなどの運用制御をシステム全体で行うため、生産能力の増強や繁閑に合わせた運用台数の増減調整も容易です。パレット搬送仕分け台車やコンベヤ等の固定設備を代替しながら、柔軟性に富むパレット搬送システムとして、様々な生産現場、物流現場に活用できる、新しいソリューションです。
この「Premex XIO」は、2018年9月11日から東京ビッグサイトで開催される国際物流総合展2018に出展し、「Muratec E-LOGICS」のコンセプトの下、当社が提案する新しい物流システムとしてご覧いただくことができます。