横河電機は、ノルウェーの子会社でケミカルインジェクションメータリングバルブを手掛けるYokogawa TechInvent社が、ノルウェーの石油開発企業エクイノール社向けに高機能のケミカルインジェクションメータリングバルブ「FluidCom(フルイドコム)」を59台受注したことを発表した。
北海の大型油田であるヨハンスヴェルドラップ油田のフェーズ2プロジェクトと、バレンツ海のヨハンカスバーグ油田の新設プロジェクトで使用され、ともに2022年に稼働の予定。
石油の採掘現場や輸送パイプラインにおいては、配管内のつまりや腐食防止のためにケミカルインジェクション(薬剤注入)が行われるが、一般的には手作業で実施されており、過剰投入防止による薬剤コストの最適化、自動化による生産性の向上や厳しい環境下での作業回避などが課題となっている。
FluidComは、流量計測機能と流量調節機能を備え、1台で薬剤注入の自動化を実現。安定した小流量薬剤の注入、機械機構が少ないため故障リスクが低い、セルフクリーニング機能がありメンテナンスが不要などの特長がある。
石油・ガス産業のアップストリームからミッドストリームにおける操業効率の改善などに貢献する。